エアコン不調の原因はモーター回路断線。コンデンサーを外さないコンパクトな作業を実施。


アイドリング時のエアコンの冷えが悪い、冷えない時があるということで日産のキャラバンをご入庫いただきました。


まずは症状を伺った後、お車を見せていただき、作業費用の概算をお伝えしました。

後日修理のご依頼をいただき、お預かりして修理をさせていただきました。


早速作業にかかります。

最初にお車を見せていただいた際に疑わしい所を絞り込んであります。

日産メーカーの配線図をもとに、サーキットテスターで点検していきます。

 


まずは、アンダーカバーを取り外します。


アンダーカバーを外すと配線のカプラーが見えます。

車両側からきている4本の配線をそれぞれ点検します。


配線を一旦カプラーで切り離します。こちらのカプラーです。(車両側になります)

 

回路図を見ますと、作動条件もありますので、条件下の元、電源、アース、断線などを調べます。

調べたところ大丈夫でしたので、続いてファンモーターの単体点検です。

 

モーター側の断線が確認できました。

事前に疑わしい部品の在庫確認はしてありますので、
早速部品の手配をします。

(ちなみにモーターロックはしておりません)


という事で、こちらの奥見えているコンデンサーファンモーターを外していきたいと思います。

 

まずは、真ん中にある振れ止めが邪魔なので外します。


まずは、取りついている位置とボルトの頭の形を確認しながらカバーを外します。


このような感じで、作業してます。

 

非常に狭い中で、鏡を使い手探りで、コツコツと作業します。

 

車の裏側に潜り込んでます。


カバーを外して取り出します。


次は、ファン(扇風機の羽みたいなもの)を取り外します。


センターナットを外して取り出します。


続いて、ファンモーターを取り外します。

 

青・黒・黄・緑の配線が見えてますが、こちらの配線が所どころ、くぐっておりますので、下にあるコンデンサーを傷付けない様に慎重に外します。


こちらが不具合のある外したモーターです。


早速、発注した部品が名古屋から届きました。

メーカー純正品です。

この手のものは社外品の設定はありません。


取付前には、念のため、部品の確認をします。

新品にはコルゲートチューブが付いておりませんので、付け替えます。


早速、新しい部品を取り付けていきます。

 

コンデンサーを外さずに作業しております。
 

手探りで位置決めを確認しながら、ふたたびコツコツと、作業をしていきます。


こんな感じで、非常に狭いです。

 

手の感触で確かめながら、取り付けて、取り付け後に、直視できないので鏡で確認します。


まずは、モーターと配線を取り付けます。

 

配線は逆の手順で、取付け場所をくぐらせながら取り付けます。


配線をくぐらせて、表に出してきて取り付けます。

 

コルゲートチューブは配線保護の為ついておりますので付け替えてあります。


続いてファン(扇風機の羽みたいなもの)を取り付け固定します。

 

ここまで来ましたら、一度テストを行います。

 

 


作動を確認できました!

 

OKです。

 

この時点で作動確認するのは、完成後に不具合があった場合、またある程度取り外す作業が発生するからです。

 

確認すれば、ここまではOKという事です。


エアコンはよく冷えます。

 

最終段階まで来ております。

 

鏡と指先の感覚で、位置を確認しながら、ボルトを落とさない様に、慎重にカバーを取り付けていきます。


エアコン修理の写真
作業を振り返ってみて・・・

作業を振り返ってみて・・・

 

日産のメーカー修理書だと、コンデンサーを外して作業をします。

 

当然、おおごとになりますので、同じ交換作業でも、エアコンのガスを抜いたり、真空引きしてガスを入れたり、Oリングの交換など費用が倍以上違ってくると思います。

コンデンサーを外す場合の作業は⇒ こちら

 

 

お客様には安く修理ができたので、喜んでいただけました。